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甲状腺がんと抗がん剤治療

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甲状腺がんには複数の種類がありますが、その大半が乳頭がんに分類されています。甲状腺がんの全種類における5年相対生存率は男性・女性あわせて94.7%。(※2009~2011年時点)他のがんと比べて、予後良好であることが分かります。もちろん、予後良好とは言え他の部位に転移する可能性もあることから、決して油断できるがんではありません。
ここでは、甲状腺がんの特徴やステージ(病期)、治療方法、抗がん剤治療を辞めたいと思う理由、分子標的薬とANK免疫細胞療法との併用による期待などについて詳しく解説しています。

※参照元:国立がん研究センター がん情報サービス https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/24_thyroid.html#anchor1

目次

甲状腺がんの特徴

甲状腺とは、のどぼとけ(甲状軟骨)の下にある気管の前にある小さな臓器。この甲状腺の一部に生じた悪性腫瘍を甲状腺がんと言います。

甲状腺のみにがんが発症している場合、しこり以外の症状はほとんどありません。患部の違和感や圧迫感、呼吸困難感、声のかすれ、痛みなどの症状が現れることもありますが、基本的には自覚症状がありません。がんが進行し、肺や骨などに転移した場合には、それぞれの転移部位に応じた自覚症状が現れます。
甲状腺がんの種類には、乳頭がんや濾胞がん、低分化がんなどの複数の種類がありますが、患者の約90%は乳頭がん。その進行は極めて遅く、予後良好で生命に関わることはまれです。

国立研究開発法人国立がんセンターでは、甲状腺がんのステージ(病期)について、乳頭がんと濾胞がんに関する情報を公開しています。これによると、ステージ(病期)は「55歳未満」と「55歳以上」で分類が異なります。
それぞれ同センターの公式サイトを参照して表にまとめました。

【55歳未満におけるステージ(病期)の分類】

M0がんが遠くの臓器(骨や肺など)に転移していないⅠ期
M1がんが遠くの臓器に転移しているⅡ期

【55歳以上におけるステージ(病期)の分類】

N0
領域リンパ節に転移がない
N1
領域リンパ節に転移がある
T1 がんが甲状腺内にとどまっており、大きさは2cm以下 Ⅰ期 Ⅱ期
T2 がんが甲状腺内にとどまっており、大きさは2cmより大きく4cm以下
T3 がんが甲状腺内にとどまっており、大きさは4cmより大きい または、がんが前頸筋群にのみ浸潤している Ⅱ期
T4a がんが甲状腺の被膜を超えて
皮下軟部組織、喉頭、気管、食道、反回神経のいずれかに浸潤している
Ⅲ期
T4b がんが甲状腺の外部の組織(椎前筋膜や縦隔)に浸潤している あるいは、がんが頸動脈の全体を取り囲んでいる ⅣA期
M1 がんが遠くの臓器に転移している ⅣB期

※参照元:国立がん研究センター がん情報サービス https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/about.html

※参照元:国立がん研究センター がん情報サービス https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/treatment.html

甲状腺がんの治療方法

第一選択は手術で、状況に応じて
さまざまな治療法が選択される

標準治療に基づき、体の状態や年齢、希望などに応じて治療法を検討していきます。
選択可能な治療法には手術、薬物療法、放射線治療などがありますが、悪性度の高い未分化がんを除き、基本的には手術が第一選択となります。また、腫瘍の大きさが1cm以下で高リスク因子(年齢など)を持たない患者については、積極治療を行わず定期的な経過観察のみが行われることもあります。
さらに、がんの治療が妊娠・出産に影響する可能性もあります。将来子どもを産むことを希望している場合には、妊孕性の温存が可能かどうかを担当医と相談してみると良いでしょう。

※参照元:国立がん研究センター がん情報サービス https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/treatment.html

甲状腺がんの抗がん剤治療を
やめたくなる理由

甲状腺がんの治療では、手術とあわせて薬物療法(抗がん剤)が用いられることが少なくありません。しかしながら薬物療法には、強い吐き気や嘔吐、食欲不振、全身倦怠感、脱毛などのさまざまな副作用を伴うことがあるため、中には「抗がん剤治療を辞めたい」と思う方もいます。
抗がん剤治療の各種副作用は、主に抗がん剤による正常細胞の破壊が原因です。がん細胞のみを狙い撃ちできれば良いのですが、がん細胞と一緒に正常細胞も破壊してしまうため、各種の副作用が現れてしまいます。
この弊害に注目して開発されたがん治療法が、分子標的薬による治療。がんの原因となるタンパク質の分子にも作用する薬物なので、他の正常細胞を破壊することはほとんどありません。副作用の弱いがん治療法として注目されています。

分子標的薬を併用できる治療法

ANK免疫細胞療法との相乗効果

分子標的薬は、特定のタンパク質の分子に影響を与えることで、間接的にがん細胞に攻撃を行う治療法です。実際に医療現場では広く採用されている治療法ですが、直接的にがん細胞を攻撃する治療法ではないことを理解しておく必要があるでしょう。
一方、分子標的薬とはまた別の視点から誕生した比較的新しい治療法がANK免疫細胞療法。患者自身の血液からNK細胞を採取し、培養して作用を強力にした上で患者の体へ戻す治療法です。NK細胞とは、がんをピンポイントで攻撃することで知られる免疫細胞の一種で、さまざまな種類のがん細胞に有効な作用を持つとされています。
ANK免疫細胞療法は分子標的薬との相性も良いとされているため、現在、甲状腺がんなどの治療において、両治療法の併用が注目されています。

抗がん剤をやめる前に…

どんながんも治る魔法の薬はありません。
ゆえに、保険治療の抗がん剤だけでは緩和や延命が目的になることもありますが、ほかの治療と併用することで好転することもあります。できる治療すべてを試す覚悟が大事だということも覚えておきましょう。

治療のひとつの選択肢として挙げられるのが、ANK免疫細胞療法。がん退治の本命細胞である「NK細胞」を活性化させてがん治療を行っていく免疫療法のひとつです。

以下の動画で、ANK免疫細胞療法のしくみを詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

このページの監修者

木村 眞樹子 医師

東京女子医科大学医学部卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事している。
妊娠、出産を経て、また産業医としても働くなかで予防医学への関心が高まった。医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる前の人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行っている。

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