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免疫細胞療法は、もう治療法がなくなった進行がんの患者さんが望みを託すもの、そう考えている人も多いようですが、決してそんなことはありません。では、ANK免疫細胞療法はどのタイミングで受けるべきなのでしょうか。その疑問にお答えします。
結論から申し上げると、ANK免疫細胞療法はできるだけ早期に受けるのがおすすめです。なぜなら、この治療法は患者さんの体内のNK細胞を活性化させることによって成立するからです。
詳しく説明しましょう。がん細胞は日ごとに分裂と増殖を繰り返し、大きくなればなるほど治療の選択肢も限られていきます。早期がんであれば、手術や抗がん剤治療などで画像診断上は見えなくなり、検査値も正常化して経過観察に入ります。そのタイミングでANK免疫細胞療法を受けると、目に見えないようながん細胞も減少させる可能性が高くなります。
がん患者さんの身体は、がん細胞の増殖を許してしまうほどNK細胞の活性度が下がっているという見方ができます。手術や抗がん剤治療を行なっても、NK細胞の活性度が回復することはありません。そこでANK免疫細胞療法を行なえば、活性度が上がってがん細胞を叩くことができるのです。
ANK免疫細胞療法は早いに越したことはありません。運よく早期発見ができたのであれば、1日でも早い治療の検討が望まれます。
ANK免疫細胞療法は早期に受けるのが望ましいと申し上げましたが、基本的にはどのステージでも治療は可能です。事実、ANK免疫細胞療法を推進するリンパ球バンク株式会社は、京都大学で実験段階のANK免疫細胞療法を受けて末期進行がんから生還した患者さんたちが創業に関わっています。そして創業の2001年以降、末期進行がんの治療実績も増え続けています。
末期がんや進行がんの患者さんにありがちなのは、まずひとつの治療を試してみて、だめなら次の治療という繰り返しで、気づいたときには時間ばかりが経過してがんが進行し、治療選択肢がなくなってしまうというパターンです。厳しいようですが、それではがんとしっかり闘ったとはいえません。がん医療は格段に進歩してはいますが、依然として末期がんや進行がんは難しい病気です。可能な治療法はあらかじめすべて検討のテーブルに並べ、できることは残さずやる、そういうスタンスでがんと闘うことが重要です。
ANK免疫細胞療法の治療効果を担保するのは、患者さん自身のNK細胞の活性度です。末期がんや進行がんでANK免疫細胞療法を検討するのであれば、自身のNK細胞の活性度が高いうちに、そういう意味では1日でも早い決断が望まれます。
以下では、病期(ステージ)ごとにどのような治療を取り入れているかを詳しく紹介しています。
がんの進行度を表すステージは、0から4までの5段階に分類されています。数字が大きくなるほど、がんが進行していることを示します。ステージ0・ステージ1は初期がんと位置づけられ、この段階で発見できれば治療の選択肢も広がり、治療効果も期待できます。
ただし、同じステージであっても、がんの種類によって特徴や最適な治療法は異なってきます。たとえば、ステージ1の5年相対生存率は、前立腺がんでは100%、乳がんでは98.9%、膵臓がんでは53.4%というように、がんの種類によって大きく異なります。
このように、ステージによって治療方法や今後の見通しが変わってくるため、担当医から十分な説明を受け、自分の状態を正しく理解することが大切です。
ステージ2は「進行がん」に分類され、がんが発生部位を超えて広がり始めている状態を指します。この段階では、がんがリンパ節に転移していることも多く、再発リスクが高まるため、治療計画において注意が必要です。5年相対生存率は、大腸がんでは85.5%、乳がんでは94.6%、、肺がんでは51.0%、膵臓がんでは22.5%と、がんの種類によって大きく異なります。
ステージ2のがんでは、手術や化学療法、放射線療法など、複数の治療法を組み合わせることが一般的です。
ステージ3のがんは、がんが周囲の組織やリンパ節に広がっている状態で、「進行がん」に分類されます。ステージ4ほど広範囲に転移しているわけではありませんが、がんが周囲の臓器やリンパ節に及んでいるため、治療の選択肢やアプローチがより複雑になる段階です。
がんの種類や発生している部位によって、がんの広がり方や進行度合いが異なるため、それに応じた治療方法が選択されます。たとえば、大腸がんや乳がんでは、手術が可能なケースが多い一方で、肺がんや膵臓がんでは、手術が難しい場合もあります。
治療については、手術や化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療が行われることが多いです。再発や転移を防ぐために、治療後の経過観察や再発防止を目的とした補助療法も重要になります。
ステージ4のがんとは、がんが進行し、ほかの臓器にまで転移している状態(遠隔転移)を指します。遠隔転移が起こりやすい部位としては、肺、肝臓、骨、脳などが挙げられます。たとえば、乳がんは骨に、前立腺がんは骨や肺に、胃がんは肝臓に転移しやすいといった特徴があります。
この段階になると、根治を目的とした手術が難しく、抗がん剤や分子標的薬、ホルモン療法、免疫療法、放射線治療などを組み合わせた全身治療が中心となります。