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ゼローダ

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ゼローダは、手術不能または再発乳がん、結腸・直腸がん、胃がんに対する治療薬として使われます。ここでは、ゼローダの作用や特徴、効果、副作用、注意点などについて説明します。ただし、他の治療薬と同じように、ゼローダの効果や副作用は個人によって異なることも理解しておいてください。

ゼローダの作用と特徴

ゼローダは、手術不能または再発乳がん、結腸・直腸がん、胃がんに使用される薬です。ゼローダは、抗がん剤による正常細胞への毒性を減らすために、5-FUという抗がん剤を改良して作られました。がん細胞のタンパク質合成を阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。

ゼローダの効果・効能

ゼローダは、手術不能または再発乳がん、結腸・直腸がん、胃がんに対して効果を期待できます。

ゼローダの有効成分

有効成分であるカペシタビンが、がん細胞のタンパク質合成を阻害することにより、がん細胞の増殖を抑えます。

ゼローダの用法・用量

ゼローダの用法・用量は、がんの種類や併用する薬剤の種類などによって異なります。

例えば、手術不能または再発乳がんに対しては、1回投与量900~1500㎎を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、21日間連続で経口投与し、その後7日間休薬し、経過を見ながら投与を繰り返します。結腸・直腸がんに対して、オキサリプラチンと併用する場合には、1回投与量1200~2100㎎を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連続で経口投与し、その後7日間休薬し、経過を見ながら投与を繰り返します。

患者さんの状態を考慮し、投与量は適宜調整されます。

ゼローダの注意点

ゼローダの治療中に注意すべき点がいくつかあります。

併用禁忌

併用禁忌とは、併用してはいけないという意味です。ゼローダと併用してはいけない薬剤には、テガフール、ギメラシル、オテラシルカリウム配合剤(ティーエスワン)が含まれます。併用してしまうと、早期に重い血液障害や下痢、口内炎などが発現する恐れがあるため、注意が必要です。

肝障害

ゼローダの治療中に、肝障害が起こることがあるので、投与期間中は定期的に肝機能検査をします。

腎障害

ゼローダの治療中に、腎障害を認めることがあるので、投与期間中は定期的に血液検査を行い、腎機能が低下していないか確認します。

効能または効果に関連する注意

術後補助化学療法におけるゼローダの安全性や有効性は確立されていません。術後補助化学療法とは、手術の後に身体の中に残っているがん細胞に対して薬を使用し死滅させることで、再発を抑える治療法です。

用法及び用量に関連する注意

副作用を認めた場合には、減量または休薬を行います。投与量を減らした後に増量することは推奨されていません。

ゼローダの副作用

ゼローダの治療中に副作用が出ることがあるので、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしましょう。副作用によっては、投与を中止する必要があります。

ゼローダの投与中に見られる可能性のある副作用には、以下のようなものが挙げられます。

今回挙げた症状以外でも、ゼローダによる副作用の場合もあるので心配なことがあれば担当医に聞いてみるようにしてください。

ゼローダの重大な副作用

ゼローダの治療中に、重大な副作用が起こることがあります。適切に対処しないと命に関わる場合もあるので注意が必要です。ゼローダの治療中に、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしてください。

脱水症状

ゼローダの治療中に激しい下痢が起こり、身体の中の水分が減り、脱水症状が出る場合があります。脱水症状には、喉の渇き、尿量減少、めまい、頭痛、吐き気、皮膚の乾燥などが含まれます。脱水症状が出た場合には、投与を中止し、身体に必要な水分を補う補液などの適切な処置が必要になります。

手足症候群

手や足の皮膚にピリピリと赤みや痛み、水ぶくれなどを伴う手足症候群という副作用が起こることがあります。手足の保湿を心がけると症状が和らぐ場合があります。

心障害

ゼローダの治療中に、心筋梗塞や狭心症、不整脈、心不全などの心障害が起こることがあります。胸痛や呼吸困難、動悸などの症状を認めた場合には注意が必要です。

骨髄抑制

ゼローダで治療を行うと、骨髄のはたらきが抑えられることがあります。骨髄は、赤血球や白血球、血小板を作っているので、骨髄のはたらきが抑えられると、貧血や感染症、出血傾向などが起こる可能性があります。

間質性肺炎

ゼローダの治療中に、間質性肺炎が起こる場合があります。間質性肺炎の症状は、発熱、咳、呼吸困難などです。間質性肺炎の発症を認めた場合には、すぐに投与を中止します。

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