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抗がん剤を使用すると、脱毛や食欲不振などの症状に悩まされる方が多いです。当記事では、抗がん剤による脱毛の症状やケア、対策について詳しくまとめています。抗がん剤による脱毛について調べている方はぜひ最後までお読みください。
体毛は、成長→成長停止→脱毛を繰り返しており、これを「毛周期」と呼びます。自然と毛が抜けるのは、毛周期を繰り返しているからです。
体毛は毛母細胞と呼ばれるものが細胞分裂して成長していきます。身体の細胞の中でも毛母細胞は活発に細胞分裂が行われているのが特徴です。
抗がん剤は分裂が活発な細胞に強く影響を及ぼすとされています。毛母細胞は非常に活発な細胞分裂が行われているため、抗がん剤の影響を受け脱毛が起こるのです。
また、毛周期は髪の毛や眉毛、陰毛など、身体の部位によって異なります。髪の毛はその8~9割は細胞分裂が活発な成長期にあるので、体毛の中で影響を受けやすいとされているのです。
脱毛を起こしやすい抗がん剤は以下のものが挙げられます。
毛髪が抜け始める時期には、頭皮が引っ張られるような痛み、かゆみなどの症状が現れやすいですが、多くは一時的な症状です。
上記のような症状が現れたり頭皮の状態が気になったりする場合には、担当医や看護師、薬剤師に相談するとよいでしょう。
がん治療の点滴を行っているとき、脱毛を抑えるため頭部にキャップを装着して冷やす頭部冷却装置を用いている施設もあります。
※2020年2月時点で公的医療保険の適用外となっています。
髪の毛が長いと、抜け毛の量を多く感じてしまうものです。短くカットしておくと、入浴時やシャワーを浴びる際はもちろん、部屋の掃除のときにも抜け毛が気になりにくくなります。長い髪が抜けていくのに対して、多少なりとも精神的ショックを軽減しやすいはずです。
爪が長いままだと、髪を洗っている時に頭皮を傷つけてしまう可能性があります。洗髪時に頭皮を傷つけてしまわないように、日頃から爪を短くカットして清潔に保ちましょう。
頭皮になるべく刺激を与えないよう低刺激なシャンプーやリンスを用いるのがおすすめです。指の腹で優しく洗い、頭皮に洗浄成分が残らないようすすぎ洗いをしっかりと行いましょう。
また、頭部へ放射線治療を行っている間は、シャンプーとリンスを用いずに、ぬるま湯で洗い流す程度にとどめるようにしてください。そしてブラシで傷を作らないよう注意しましょう。
ドライヤーを用いる際は、弱風で低温にして頭皮に刺激を与えないよう注意しなければなりません。ヘアブラシは毛の柔らかいアイテムを使用し、優しくブラッシングしてください。
頭部に放射線治療を行っている方は頭皮がデリケートな状態になっているため、傷つけないよう注意が必要です。
パーマやカラーリングをすると、頭皮や毛髪へ負担がかかります。また育毛剤は毛髪がない状態だと、思うような効果は期待できません。
治療が終わって髪が生えてきた際に楽しむようにしましょう。パーマやカラーなどは主治医から許可が出るまで控えるようにしてください。
脱毛によって外見が変化すると精神的ショックを受けやすくなります。マイナスな気持ちを乗り越えるために、医療用ウィッグや帽子、バンダナなどでおしゃれを楽しむとよいでしょう。
ウィッグや帽子は値段や種類もさまざまですので、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
抗がん剤治療が始まると、脱毛や倦怠感、食欲不振などさまざまな症状に悩まされる方が多いです。治療終了後再び髪の毛は生えてきますが、治療時の頭皮ケアの仕方によって戻り具合に差が出るため適切なケアを行う必要があります。
抗がん剤治療を受けると身体にさまざまなダメージが生じやすいため、頭皮になるべく刺激を与えないよう注意しましょう。
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