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ジオトリフ

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ジオトリフは、主に肺がんに対する治療薬として使われます。ここでは、ジオトリフの作用や特徴、効果、副作用、注意点などについて説明します。ただし、他の治療薬と同じように、ジオトリフの効果や副作用は個人によって異なることも理解しておいてください。

ジオトリフとは

「ジオトリフ」は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム社によって創り出された低分子化合物であり、がんの細胞増殖に関係するEGFR(上皮成長因子受容体)のチロキンシナーゼと呼ばれる酵素を選択的に阻害する働きを持っている点が特徴となっています。通常はEGFR遺伝子に変異がある非小細胞肺がんと診断され、手術ができない、または再発した方を対象として治療に用いられています。

EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの場合には、遺伝子の変異によってEGFRが異常に活性化し、細胞を増殖させる信号を送り続けるためにがん細胞が増え続けていきますが、ジオクリトフはこの活性化したEGFRをブロックする働きを持っています。細胞を増殖させる信号にブレーキをかけて、がん細胞の増殖を抑えます。

医薬品情報

ジオトリフの作用と特徴

肺がんは、細胞の形の違いによって小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられます。ジオトリフは、非小細胞肺がんに対して使用される治療薬です。非小細胞肺がんのなかでも、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子に変異のあるものに適応があります。

ジオトリフの効果・効能

ジオトリフは、EGFR遺伝子変異陽性の手術が難しい非小細胞肺がん、またはEGFR遺伝子変異陽性の再発した非小細胞肺がんに対する効果を期待できます。

ジオトリフの作用機序

ジオトリフは、世界で初めて承認された不可逆的ErbBファミリー阻害剤です。

ErbB受容体ファミリーには「EGFR(ErbB1)」、「HER2(ErbB2)」、「ErbB3」、「ErbB4」の4つの種類がありますが、ErbB受容体ファミリー同士で二量体を形成することによりシグナルの伝達を行います。

そこでEGFR遺伝子に変異が生じた場合、ErbB受容体ファミリーのシグナル伝達に異常が発生します。この時、EGFR遺伝子変異が陽性の進行非小細胞肺がんのケースにおいては、異常増殖や進展が起こります。

このような場合にジオトリフを投与し、ErbB受容体ファミリーのシグナルの伝達を不可逆的に阻害します。

ジオトリフの有効成分

EGFRはがん細胞の表面に存在するもので、がん細胞の増殖に関わっています。アファチニブという有効成分がEGFRに作用し、がん細胞の増殖を抑えます。

ジオトリフの用法・用量

成人に対するジオトリフの用法・用量は、空腹時に1日1回、経口で服用となっています。ジオトリフ錠には、20㎎、30㎎、40㎎、50㎎の4種類があり、患者さんの状態に応じて担当医が薬の量を調整します。1日1回50㎎まで増量することが可能です。

ジオトリフの注意点

ジオトリフの服用に関して、基本的な注意点がいくつかあります。

ジオトリフを服用中に、間質性肺疾患が起こることがあります。間質性肺疾患は、重症だと命に関わることもあるのでジオトリフの服用中は注意が必要です。担当医は、患者さんの呼吸状態、全身状態を適宜確認し、定期的に胸部の画像検査を行います。また、必要に応じて肺の機能検査も行う必要があります。

ジオトリフを服用中に、肝機能障害が起こることがあります。肝機能障害が起きていても自覚症状がない場合もあるので、定期的な血液検査が必要です。

ジオトリフを服用中に、重い心障害が起こる場合があるので、服用前に心機能を確認することが大切です。服用中も、心機能に異常が起こってないか確認するため、心機能検査を適宜行う必要があります。

ジオトリフの使用に注意が必要なケース

ジオトリフを用いた治療を行う場合には、注意が必要なケースがあります。過去にジオトリフに含まれる成分によってアレルギー症状があらわれたことがある場合には、服用ができません。その他、下記に当てはまる場合には服用において注意が必要とされていますので、気になる点がある場合にはあらかじめ医師に相談することが大切です。

効能または効果に関連する注意

ジオトリフは、EGFR遺伝子変異陽性の手術が難しい非小細胞肺がん、またはEGFR遺伝子変異陽性の再発した非小細胞肺がんに対して適応があります。そのため、ジオトリフの服用前に、EGFR遺伝子変異検査を実施する必要があります。

用法及び用量に関連する注意

ジオトリフの服用中に副作用が発現した場合には、症状や重症度などに応じて減量または中止を検討します。

1日1回20㎎でも副作用が起こり、継続が難しいと担当医が判断した場合には中止を考慮します。副作用によっては一旦中止して、症状が改善したら減量して再開することも可能です。

1日1回40㎎で3週間以上服用し、下痢や皮膚障害、口内炎、その他の重篤な副作用が起こらない場合には1日1回50㎎まで増量できます。

ジオトリフは、食事の影響を受けるという報告があるので、食事の1時間前から食後3時間までの間の服用は避けた方がよいといわれています。

相互作用に関する注意

ジオトリフは、併用する成分によって相互作用が生じる恐れがあるため、注意する必要があります。併用に注意すべき薬剤は下記の通りです。

ジオトリフの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度や重症度が高まる恐れがあります。そのため、ジオトリフとP-gp阻害剤を併用する場合には、ジオトリフ投与と同時、またはジオトリフ投与後に投与します。

ジオトリフの血中濃度が低下し、ジオトリフの有効性が低下する恐れがあります。

ジオトリフの副作用

ジオトリフを服用中に副作用が出ることがあるので、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしましょう。副作用によっては、服用を中止する必要があります。

ジオトリフの服用中に見られる可能性のある副作用には、以下のようなものが挙げられます。

今回挙げた症状以外でも、ジオトリフによる副作用の場合もあるので心配なことがあれば担当医に聞いてみるようにしてください。

ジオトリフの重大な副作用

ジオトリフの服用中に、重大な副作用が起こることがあります。適切に対処しないと命に関わる場合もあるので注意が必要です。ジオトリフを服用中に、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしてください。

ジオトリフの服用中に間質性肺疾患が起こることがあり、命に関わる可能性があります。異常を認めた場合には、すぐに服用を中止し、適切な治療を行います。

下痢が続くと脱水症状となり、腎機能に異常が起こることもあります。重度の下痢が起こった場合には、下痢を止める薬の服用や補液などの適切な処置を行う必要があります。

重度の発疹やざ瘡、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑などが起こることがあります。皮膚科と連携し、治療をする必要があります。

肝機能障害は、ジオトリフに限らず、多くの薬で見られることのある副作用です。肝機能障害が起こっていても自覚症状がない場合もあるので、定期的な血液検査で肝酵素やビリルビンの数値を確認します。肝機能障害が進行すると、肝臓の機能がほとんど機能していない肝不全とよばれる状態になります。肝不全に至ると命に関わる可能性があるので注意が必要です。

副作用で心臓の機能が低下する心不全が起こると、命に関わる可能性があります。

副作用で消化管潰瘍や消化管出血が起こることがあるので、内視鏡や腹部X線検査、腹部CT検査など適宜必要な検査を行います。

急性膵炎は、命に関わる可能性のある副作用の1つです。急性膵炎では、腹痛や背部痛、嘔吐、発熱などの症状が出ることがあります。

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