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イレッサ

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イレッサは、主に肺がんに対する治療薬として使われます。ここでは、イレッサの作用や特徴、効果、副作用、注意点などについて説明します。ただし、他の治療薬と同じように、イレッサの効果や副作用は個人によって異なることも理解しておいてください。

イレッサの作用と特徴

イレッサは、肺がんの中でも上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異が陽性の非小細胞肺がんに対して使用される薬です。非小細胞肺がんのなかでも、手術が難しい場合や再発した場合に使われる治療薬です。

イレッサの効果・効能

イレッサは、EGFR遺伝子変異陽性の手術が難しい非小細胞肺がん、またはEGFR遺伝子変異陽性の再発した非小細胞肺がんに対する効果を期待できます。

イレッサの有効成分

イレッサの有効成分であるゲフィチニブがEGFRに作用し、がん細胞が増えることを防ぎます。

イレッサの用法・用量

イレッサの用法・用量は、1日1回250㎎を経口で服用となっています。

イレッサの注意点

イレッサの服用に関して、基本的な注意点がいくつかあります。

イレッサの服用中に、間質性肺疾患を発症する可能性があります。間質性肺疾患は、重症だと命に関わります。発熱、咳、息切れ、呼吸困難などは、間質性肺疾患の初期症状として知られています。医療機関では、間質性肺疾患を発症していないか調べるために定期的に胸部X線検査を行うことが多いです。

イレッサを服用中に、肝機能障害が起こることがあります。担当医は患者さんの状態を考慮しながら、1~2か月に1度の定期的な血液検査を行う場合があります。

イレッサを服用中に、重い皮膚障害が起こる場合があります。症状が出た場合には、皮膚科の受診が必要になります。

イレッサの服用中に、力が入りづらくなる無力症が起こることがあります。自動車の運転のような危険を伴う機械を使う時には注意した方がよいです。

効能または効果に関連する注意

イレッサは、EGFR遺伝子変異陽性の手術が難しい非小細胞肺がん、またはEGFR遺伝子変異陽性の再発した非小細胞肺がんに対して適応があります。そのため、イレッサの服用前にはEGFR遺伝子変異検査を行います。

用法及び用量に関連する注意

日本人の高齢者が服用する場合には、食後の服用が推奨されています。

イレッサの服用中に副作用が発現した場合には、症状や重症度などに応じて中止も検討します。

イレッサの副作用

イレッサを服用中に副作用が出ることがあるので、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしましょう。副作用によっては、服用を中止する必要があります。

イレッサの服用中に見られる可能性のある副作用には、以下のようなものが挙げられます。

今回挙げた症状以外でも、イレッサによる副作用の場合もあるので心配なことがあれば担当医に聞いてみるようにしてください。

イレッサの重大な副作用

イレッサの服用中に、重大な副作用が起こることがあります。適切に対処しないと命に関わる場合もあるので注意が必要です。イレッサを服用中に、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしてください。

副作用として間質性肺疾患が起こると、命に関わる可能性があります。イレッサを服用中に異常を認めた場合には、すぐに服用を中止し、ステロイドなどの適切な治療を行います。

下痢が続くと脱水症状となり、腎機能に異常が起こることもあります。重度の下痢が起こった場合には、薬の中止や補液などの適切な処置を行う必要があります。

重度の発疹や中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑などが起こることがあります。重度の皮膚障害の場合には、命に関わる場合もあるので注意が必要です。皮膚科と連携し、治療をする必要があります。

肝機能障害は、イレッサに限らず、多くの薬で見られることのある副作用です。肝機能障害に早めに気付くために、医療機関では定期的な血液検査で肝酵素やビリルビンの数値を確認します。肝機能障害が進行すると、肝臓の機能がほとんど機能していない肝不全とよばれる状態になります。肝不全に至ると命に関わる可能性もあります。

副作用で消化管潰瘍や消化管出血、消化管穿孔が起こることがあります。症状によってはイレッサを中止し、内視鏡や腹部X線検査、腹部CT検査など適宜必要な検査を行います。

急性膵炎は、命に関わる可能性のある副作用の1つです。急性膵炎の症状として、腹痛や背部痛、嘔吐、発熱などを自覚することがあります。

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