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ジェムザール

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ジェムザールは、肺がんや膵がん、胆道がん、手術不能または再発乳がんなどに対する治療薬として使われます。ここでは、ジェムザールの作用や特徴、効果、副作用、注意点などについて説明します。ただし、他の治療薬と同じように、ジェムザールの効果や副作用は個人によって異なることも理解しておいてください。

ジェムザールの作用と特徴

ジェムザールは、肺がんや膵がん、胆道がん、手術不能または再発乳がんなどに対して使用される薬です。ジェムザールは、がん細胞の増殖に必要なDNAの合成を阻害し、がん細胞を消滅させます。

ジェムザールの効果・効能

ジェムザールは、非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、尿路上皮がん、手術不能または再発乳がん、がん化学療法後に増悪した卵巣がん、再発または難治性の悪性リンパ腫に対して効果を期待できます。

ジェムザールの有効成分

有効成分であるゲムシタビンが、がん細胞の増殖に必要なDNAの合成を阻害し、がん細胞を消滅させます。

ジェムザールの用法・用量

ジェムザールの用法・用量は、がんの種類や併用する薬剤の種類などによって異なります。

例えば、成人の膵がんや胆道がんに対しては、1回1000㎎/m2を30分かけて点滴静注し、3週間連続で週1回投与し、4週目は休薬し、経過を見ながら投与を繰り返します。成人の手術不能または再発乳がんに対しては、1回1250㎎/m2を30分かけて点滴静注し、2週間連続で週1回投与し、3週目は休薬し、経過を見ながら投与を繰り返します。

患者さんの状態を考慮し、投与量は適宜調整されます。

ジェムザールの注意点

ジェムザールの治療中に注意すべき点がいくつかあります。

骨髄抑制

ジェムザールで治療を行うと、骨髄のはたらきが抑えられることがあります。骨髄は、赤血球や白血球、血小板を作っているので、骨髄のはたらきが抑えられると、貧血や感染症、出血傾向などが起こる可能性があります。骨髄の機能が低下していると判断された場合には、骨髄の機能が回復するまで投与の延期が必要です。

間質性肺炎

ジェムザールの治療中に、間質炎肺炎を起こす可能性があるので発熱や咳などの症状や呼吸状態に注意する必要があります。定期的に胸部X線検査を行い、肺に異常が起こっていないか確認します。間質性肺炎が起こった場合には、ジェムザールの投与は中止する必要があります。

効能または効果に関連する注意

胆道がんや尿路上皮がん、手術不能または再発乳がんに対する術後補助化学療法におけるジェムザールの安全性や有効性は確立されていません。術後補助化学療法とは、手術の後に身体の中に残っているがん細胞に対して薬を使用し死滅させることで、再発を抑える治療法です。

用法及び用量に関連する注意

がんが明らかに大きくなったり、病状が進行したりした場合には、投与を中止し、他の治療法に切り替えることが推奨されています。

ジェムザールの副作用

ジェムザールの治療中に副作用が出ることがあるので、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしましょう。副作用によっては、投与を中止する必要があります。

ジェムザールの投与中に見られる可能性のある副作用には、以下のようなものが挙げられます。

今回挙げた症状以外の副作用が生じる場合もあるので、心配なことがあれば担当医に聞いてみるようにしてください。

ジェムザールの重大な副作用

ジェムザールの治療中に、重大な副作用が起こることがあります。適切に対処しないと命に関わる場合もあるので注意が必要です。ジェムザールの治療中に、体調に変化があった時にはすぐに担当医に相談するようにしてください。

アナフィラキシー

ジェムザールに対して過敏症状が出る場合があります。蕁麻疹や呼吸困難などの症状を認めた場合には、すぐにジェムザールの投与を注意し、副腎皮質ステロイドや抗ヒスタミン薬などの処置をする必要があります。

心障害

ジェムザールの治療中に、心筋梗塞や心不全などの心障害が起こることがあります。胸痛や呼吸困難、動悸などの症状を認めた場合には注意が必要です。

肝機能障害

肝機能障害は、多くの薬の投与中に見られることのある副作用です。肝機能障害に早めに気付くために、医療機関では定期的な血液検査で肝酵素やビリルビンの数値などを確認します。肝機能障害が進行すると、肝臓の機能がほとんど機能していない肝不全とよばれる状態になるので注意が必要です。

腎機能障害

ジェムザールの治療中に、腎障害を認めることがあるので、投与期間中は定期的に血液検査を行い、腎機能が低下していないか確認します。腎機能障害が進行すると腎不全とよばれる状態になります。腎不全になると、患者さん自身の腎臓だけでは身体の中の老廃物や不要な水分を身体の外に出せなくなります。

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